韓国料理を形作る思想…陰陽五行思想
中国から伝わった万物の考え方
陰陽五行思想とは元々中国の春秋戦国時代(紀元前770年〜秦が中国を統一する紀元前220年頃まで)に発生した、宇宙のありとあらゆる事をさまざまな観点から陰と陽に分ける陰陽思想と、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなると考える五行思想を組み合わせたものです。この2つを組み合わせる事によって、より複雑な事象の説明ができるようになりました。五行思想には相生と相剋という、それぞれの要素同士がお互いに影響を与え合うという考え方があります。相手の要素を補い強める場合は相生、相手の要素を抑え弱める影響を与えるものを相剋と呼びます。
相生は、木が燃えて火になり、火が燃えた後は土となる灰が生じ、土が集まって山になると金などの鉱物が産出し、金が腐食して水に帰り、水が木を成長させるといった具合です。一方相剋は、水は火を消し、火は金を溶かし、金でできた刃物は木を切り倒し、木は土を押しのけて生長し、土は水の流れをせきとめるといった具合です。
よく誤解される方が多いのですが、相生だから常に良い、相剋だから常に悪いというわけではありません。
相生は、木が燃えて火になり、火が燃えた後は土となる灰が生じ、土が集まって山になると金などの鉱物が産出し、金が腐食して水に帰り、水が木を成長させるといった具合です。一方相剋は、水は火を消し、火は金を溶かし、金でできた刃物は木を切り倒し、木は土を押しのけて生長し、土は水の流れをせきとめるといった具合です。
よく誤解される方が多いのですが、相生だから常に良い、相剋だから常に悪いというわけではありません。
料理にも体にも必要な思想
韓国料理はこの陰陽五行思想を基盤に作られています。味は甘・辛・酸・苦・塩、色は赤・緑(青)・黄・白・黒、調理法は焼く・煮る・蒸す・炒める・生をバランスよく献立に取り入れる事を大事にしています。そのため見た目だけではなく料理のバリエーションも豊富ですし、一つの料理にたくさんの食材を使います。この5行は「水は土地を潤し、穀物を養い、集まると川になって流れ、海に入って鹹となる。火は燃え上がって焦げて苦くなる。木は曲がったものもまっすぐなものもあり、実は酸っぱい。金は刃や鍬となり味は辛い。土は種を実らせ、実は甘い」という考えになります。また、青いものは肝臓を、赤は心臓、黄色は脾臓、白は肺、黒は腎臓が強くなるとも言われています。様々な味を取り入れる事で、ただ美味しいだけでなく体も強くなるんですね。